フィンランドの現代建築②

ヘルシンキ界隈にある、3つの教会を観て
きました。

カンピ教会

街中のカンピ地区にあるカンピ教会木の曲線美と、
天井から木洩れる光がやさしく降り注いでいます。
防音効果も良く、外部の騒がしさを遮断した、
劇場のような緊張感を合わせ持った礼拝施設は、
真の空間に感じました。

テンペリアウキオ教会

岩をくり抜いてつくられた空間は、ダイナミックな
岩肌の壁、大きなガラス天井からの解放感がとても
ドラマチックでした。
広く解放感のある空間に響きわたる、パイプオルガンの
音色と相まって、美しい教会建築でした。

オタニエミ教会

アアルト大学内にある学生さんの寄付により
建てられた礼拝堂です。
教会建築では、一番観たかった建築です。
祭壇は大きなガラス開口になっており、木々に
建てられた白い十字架は、とても神秘的でした!
シンメトリー的な建築が多い教会建築の中、
十字架の位置が中央から外れている日本的な空間構成に
とても感銘しました。


北側からのハイサイドライトと、祭壇のガラス開口の関係、
レンガの床と壁、ミニマルな木フレームの構造体、
入口から礼拝堂に向かうアプローチ、全てがとても勉強に
なりました!
じっくりと、閉館近くまで、観入ることがでぎ、心が
洗われる建築でした。

3つの教会を体感し、いろんなことを尺度に比較して
教会建築の在り方を考えることができました。